「本業は京都のアートフェアの企画とマネージメントをしています。リゾートバイトは本業の合間に腰痛の湯治目的で来ています」
そう語ってくれたのは、落ち着いた雰囲気が印象的な有瀬さん。現在は、草津の大人気旅館『草津温泉ホテル一井』でフロント業務を任されています。筆者のチェックイン時にも対応してもらいましたが、本業の社会経験が活きていて安心感ある対応は見事でした。
本業は年間の決まった時期に仕事が入るといい、現在も責任ある立場で本業も続けています。腰を痛めてしまったこともあり、本業のない期間を利用してリゾートバイトをしながら温泉で湯治もしています。
「スタッフの入浴時間が決まっていて、その時間内は無料で毎日温泉に浸かれます。実はこの施設には2度目の勤務なんですが、社員の方々がとても優しく、働きやすい環境で満足しています。雇用形態の分け隔てなく事細かに教えてくれて、長期勤務のグッドマンスタッフで社員に近い仕事を任されている人もいます」
リゾートバイトでは珍しい出戻り勤務中の有瀬さんが、また働きたいと思った理由は、毎日入れる温泉や働く環境の良さはもちろんですが最初の勤務の帰り際の出来事でした。
「出戻りの1番の理由は、1回目の勤務期間を終えての帰り際の思い出です。涙ぐんで見送ってくれる社員さんの姿を見て、またここに来たいと思いました。私はもう少しドライに考えていましたが、とても嬉しかったです」
有瀬さんは派遣スタッフの見送りで、まさか社員の方が涙ぐんで見送ってくれるとは思わず、その出来事に感動。その時の出来事がもう1度戻りたいと思った1番の理由となりました。
満足度の高さが随所に感じられる有瀬さんですが、どのような条件で勤務地探しをしたのでしょうか。
「ずいぶん前の話になりますが、過去にスノーボード目的のリゾートバイトをしたことがあります。今回は高時給を優先に考えていたので、高時給No.1のグッドマンさんの案件から探していました」
当初はどうせ働くならと高時給を最優先に考えていましたが、最終的に決めた理由は、電話相談をする中で信頼できると感じたグッドマン社員の興津の存在が大きかったそうです。
「色々と検討していたんですが、興津さんの電話での対応がとても良く、興津さんの担当する案件で紹介してもらいたいと思いました。
打てば響くといった感じで、質問したことに対して的確に答えてくれるだけでなく、持っている情報を全て出してくれました」
興津との電話でのやり取りを通して、現在の勤務地も行く前から楽しみに思えていたそうです。
「現在働いている『草津温泉ホテル一井』を決めた時も、興津さんから一井さんのポジティブなことばかり聞いていたので、条件よりも一井さんで働きたいという気持ちが強かったです。そして実際にとても良いところで、興津さんには感謝しかないです。次リゾートバイトをする時も必ず興津さんに頼みます」
興津との良好な関係のもと、気持ちよく勤務地を決定できたと語る有瀬さん。業務内容は当初の希望とは違うものになり、最初は自信がなかったそうです。
仕事に入る前は、働きやすそうな売店での販売業務を希望していましたが、施設側からフロント業務を勧められたそうです。ニュージーランドに半年間留学経験があり、英語が話せることがポイントとなったようです。
「最初は自信がありませんでしたが、フロントができるようになったら何かの役に立つかと思ったので、挑戦することにしました。今では外国のお客様が来た時には、頼りにしてもらえているので挑戦して良かったです」
本業は海外アーティストとの仕事が多く、ミーティングは英語だけで行う現場のようでまさに適任でした。
また、勝手に決まったのではなく、しっかりと相談をした上で業務内容の決定ができたことも、現在の不満なく働けている大きな要因となっています。
では業務時間外の休日などプライベートの時間はどのように過ごしているのでしょうか。これからリゾートバイトに行く方に向けて、草津のおすすめスポットも教えてもらいました。
「腰の湯治に来たので、温泉に毎日浸かれて幸せです。また、無料の温泉巡りなどはみなさんご存知だと思いますが、住むことによって初めて気付ける草津の良さもあります。私の一番のお気に入りは温泉図書館です。バスターミナルの3階にあって、たくさんの本とともに、綺麗な山並みが見えます。本にどっぷり浸かることができる、まさに温泉図書館と言える場所です。一井さんの信用もあって、本を無料で貸し出してもらうこともできます」
仕事の後は必ず温泉に入れて、大好きな読書も時間を忘れて没頭できる環境があり、プライベートも充実感が伝わって来ました。
公私ともに満足な日々ですが、インタビュー時点で予定していた契約期間は残りわずかのようです。
「あと2週間ほどで契約期間は終了なんですが、人が足りないこともあって延長を打診されています。延長するかは腰の調子次第かな(笑)」
冗談めかして答えてくれましたが、延長には前向きとのことです。その決断には、働きやすさに加えて旅館のことを考える責任感も感じました。